三法印

Tue, 24 Nov 2020 20:42:55 JST (1250d)
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(sampohin)

1. 諸行無常

(時間において無常)

  • すべてのものは移ろいゆくものであるということ。
  • そのため、変化変転していくものとして一切の現象を見つめ、執われてはいけない。
  • 変わりゆく世界のなかにあって変わらないもの、それをつかみきった人間こそが、世界のほんとうの意味をつかむことができる。
    諸々の行いは、やがて無常にも流れ去っていくものであるが、川のごとく流れていく人類の歴史、人々の営みのなかで、変わらざるもの、変わることのない視点をつかんだ人間こそが、世の流れの虚しさを知ることができる。

2. 諸法無我

(空間において空)

  • 一切のものは実在ではなく、すべてのものは、本来の世界から見たら、夢幻の世界である。
  • 霊的世界こそが実相の世界である。
  • 死んで持って還れるのは『心』だけ。
  • 「諸法」の「法」とは、「教え」という意味ではなく、「存在」(もの)という意味。*2

3. 涅槃寂静*3

  • 諸行無常および諸法無我にあって、自分というものを通して、神仏の本来の姿をその意図を、その光なるものを見抜いていく。
  • すべての修行者の修行の目的は、この涅槃の境地に到ること。
    • 悟って帰天したものが、死後、還る世界は、とても調和に満たされ、穏やかで清らかな世界である。*4
  • 実在界の眼で、この世の自分のあり方、苦しみの在処を見ること。*5