涅槃
Thu, 13 Oct 2016 20:36:50 JST (2761d)
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(nehan)
「解脱」とほとんど同義であり、仏教においては一種の究極の目標、目的。*1
滅尽*3
- 心の三毒に代表される煩悩の炎を吹き消す(滅尽)ことによって、涅槃の境地に到ることができる。
涅槃界*4
- 「二種涅槃界」ともいう。
- 「有余依涅槃界」(有余涅槃、現法涅槃)
- 身体の穢れを残したまま涅槃に入る境地。(生前解脱)
- 「無余依涅槃界」(無余涅槃)
- 死んで涅槃に入る境地。(離身解脱)
- 「界」とは、境地という意味。
- 「有余依涅槃界」(有余涅槃、現法涅槃)
- 般涅槃
- すでに解脱した人の死。
- 大般涅槃とは、完全な涅槃。
無住処涅槃*5
- 大乗仏教の中興の祖のような無着や世親が唱えた言葉。
- 「輪廻の世界」にも「解脱の世界」にも住せず、あえて迷いの世界へ行って、慈悲をもって衆生の救済に努めて倦むことのない境地。
- しかし、解脱していなければ、衆生を救えない。
救済しようとしている人自身が救済されなければいけないような状態の宗教団体が多い。
悟りを放擲して、救済事業活動のようなもののみに専念するかたちになる危険がある。