解脱

Fri, 16 Oct 2020 19:25:33 JST (1291d)
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(gedatsu)

 

涅槃」とほとんど同義であり、仏教においては一種の究極の目標、目的。*1

  • 解脱とは、涅槃に到る過程のこと。
    解脱した結果、あるいは解脱した境地のことを涅槃という。
  • 「解脱」とは、この世的なる束縛、肉体的な束縛から解き放たれて自由になること。
    霊性の自由を得ること。

自由と平和*2

  • 三次元的、地上的、物質的なさまざまな束縛から「自由」になることが「解脱」
  • この「自由」の結果として得られる心の「平和」、安定、安らぎのことが「涅槃」

1.信解脱(shimgedatsu)*3

―― 疑の克服

  • 悟りの第一段階*4
    • 正しい仏法真理を信ずることができるということが、悟りの第一段階に入ったということ。
    • 信仰なくして、悟りはない
  • 五次元上段階の悟り*5

2.定解脱(johgedatsu)*6

―― 物質的波動の克服

  • 禅定、精神統一による解脱

3.慧解脱(egedatsu)*7

―― 無明の克服

  • 智慧による解脱
  • 「信」を能入となし、「智」を能度となすべき*8

4.心解脱(shimgedatsu)。*9

―― 欲の克服

  • 五欲から自由になること
  • この世を理想的なものにするために、自分自身への自己愛に執われず、一切の衆生を救いたいという、暖かい透明なる風の如き、そういう境地による解脱(七次元的解脱*10

5.倶解脱(kugedatsu)*11

―― 煩悩障と解脱障の克服

  • 滅尽定と慧解脱とを合わせたものとして「倶解脱」がある
  • 自分自身が大宇宙と一体となって溶け込んでいくような禅定を経験する。(仏陀の悟り)

解脱知見*12

  • 第3者の目で、自分がすでに解脱した状態にあるということを見ること。
  • 解脱とは、心の平和をもたらすための、この世的な束縛に囚われない自由の境地のことであり、あくまでも心の問題であることを悟る必要がある。