Fri, 16 Oct 2020 19:24:25 JST (1291d)
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(en)

  • 仏の糸、仏縁の糸*1
    • 人間には、目に見えないえにしの糸によって結び付けられている。
      この世で偶然に会ったように思っても、実は、そのえにしの糸によって、深いきずなで結び付けられている。
    • 人間関係学であり、愛の思想の探求の姿。

因縁*2

(imnen)

  • 原因と条件、あるいは直接原因と間接原因。

縁起*3

(emgi)

  • ものごとが成り立っていく様を時間的観点から説明。
  • ものごとがどんどん形成されて変転していくような様子。
  • 「因縁生起」

縁起の理法

(engi-no-rihow, the laws of cause and effect)

  • 「善因善果・悪因悪果」であり、「よいことをすれば、よい結果が現れてきて、悪いことをすれば、悪い結果が現れてくる」

時間縁起*4

  • 過去があって現在があり、現在があって未来がある*5
    • 因・縁・果――「因」があって、「果」があり、そのなかに「縁」がある
  • 十二支縁起等を考えると、「無明があって行があり、行があって識があり、識があって名色があるという時間的な流れを意識して、縁起を説明している。
  • 諸行無常の説明に相当。*6

空間縁起

  • あなたがたはすべて、自己独立では存在することができない。この世の中のものはすべて、相依って、共に依存しながら成立している。*7
  • この世にあるものすべてのものは、現実にあるように見えても実際には実在ではなく、本来は霊的なる存在のみが実在であり、それ以外のものはすべて夢幻だということ。*8
    • すべてのものは、分子、原子のレベルまでバラバラに見ていったら、実体はなくなってしまう。
    • 毎日の食事で私なるものが存在している。その食べ物はパンに例を取ると、外国の多くの人の手によって小麦が収穫され、船で運ばれ、加工され、流通されたものを食べている。それらには、太陽や大地があり、雨が降り、耕作機械を作った人、船を造った人など、多くに人が介在している。パンだけでなく、牛乳などそれぞれにも同様のことが言え、それらすべての恩恵を受けて、ようやく今日の私なる存在があるのであり、自分固有のものなどない。
  • 諸法無我の説明に相当。*9