憲法改正への異次元発想

Thu, 24 Feb 2022 16:28:38 JST (798d)
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- 憲法学者NOW・芦部信喜元東大教授の霊言 -
 
2013年5月1日、 総合本部
『憲法改正への異次元発想』

泉聡彦加藤文康立木秀学

1.憲法学の権威に「憲法改正」について訊く

  • 次期参院選最大の争点となる「憲法改正」
  • 「憲法学の第一人者」であった芦部信善教授
  • 成川豊彦氏が感じた芦部教授の「学徳」
  • 片山さつき氏への助言と、託した願い
  • 憲法学の権威・芦部信善教授の霊を招霊する

2.「憲法改正論議」をどう見ているか

  • 安倍総理の発言」を知って憤慨する芦部教授
  • ここで憲法改正しなければ「政治家総辞職」だ
  • 生前「護憲派」だったのは当時の世界情勢による
  • 「道徳観」や「宗教観」を憲法の条文に盛り込むべきか

3.「天皇制」をめぐる議論

  • 戦後の象徴天皇制は「傀儡」にしかすぎない 
  • 「天皇の戦争責任はある」というのが憲法学者としての本心
  • 神話的要素を否定すると「国民平等」に反し、肯定すると「政教分離」に反する皇室
  • 神道を「国教」と認めなければ、象徴天皇制の存続は難しい
  • 天皇を「元首」とすることが皇室にプラスになるかは微妙
  • 占領軍に「天皇制は宗教」と認めたら天皇制廃止は確実だった
  • 日本の歴史と一体である天皇制は憲法の規定になじまない

4.現実的ではない「現行憲法無効論」

  • 「革命」を起こすのなら、日本国憲法は破棄できるだろう
  • 「憲法9条改正」は吉田茂が積み残したこと
  • 現行憲法が無効なら、戦後の法律や行政事務も全部無効
  • 日本人の自己満足にしかすぎない「憲法9条の平和主義」

5.「政教分離」は是か非か

  • 「内心の自由」を認めるのなら、「信教の自由」も認められる
  • 時代の変化についていけず、内部崩壊が始まったイスラム教国
  • 中国が宗教に対して非常にナーバスな理由
  • 「国の柱になる宗教」は必要だが、少数のものにも寛容であれ
  • 仏教・神道・儒教の三つが「日本国民性」をつくってる

6.「道州制」の問題点

  • 現行憲法上、「国と地方の序列」は明らか
  • 道州制を「分社制」のように考えるのは間違い

7.「大統領制」の導入について

  • 「国民投票で選ばれた行政トップ」なら権力基盤は強くなる
  • 長期政権をつくりにくく、「ポピュリズム」に陥っている日本

8.「法の下の平等」の根源にあるもの

  • 一票の格差は「二対一」以上に開かなければよい
  • 「準天皇制」になっている首相の家系
  • 「人間は神仏の子」という思想を憲法に謳うべき?

9.憲法に「家族の尊重」を入れるべきか

  • マッカーサー憲法によって解体された「家族」
  • 「家族の尊重」は、アメリカ的なるものに対する"防波堤"
  • 道徳的なことは、「所信表明演説」等の首相訓話で十分?

10.「憲法制定」に見る東洋と西洋の違い

  • 宗教を認める「一七条憲法」、人権を守る「マグナ・カルタ」
  • 「幸福の科学の思想がどれだけ世界性を持つか」で決まる

11.マスコミによる人権侵害を防ぐには

  • 国家権力と戦う面も持っているマスコミ
  • 情報過多のネット時代に宗教が果たす役割とは

12.「靖国問題」に対する今の考え

  • どこで行おうと慰霊祭は宗教行為
  • 強制性を伴わなければ「政治家の靖国参拝」は問題ない

13.芦部教授の現在の境涯

  • 宮沢俊義氏との境涯の差は「国民の幸福拡大を考えたこと」
  • アカデミズムの立場は「権威による権力批判」
  • あの世ではロックルソーの近くの世界にいる

14.今回の霊言を「一つの参考意見」としたい

  • まだまだ難題がある憲法改正
  • 憲法論と法律論にはレベルの違いがある
  • 芦部氏の基本的な立場は「契約思想で人権を守る」

[資料] 新・日本国憲法 試案