J・S・ミルに聞く「現代に天才教育は可能か」

Wed, 24 Feb 2016 21:24:28 JST (2989d)
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九鬼一黒川白雲立木秀学

1.J・S・ミルに新時代の「天才教育論」を訊く

  • 3歳でギリシャ語、8歳でラテン語を学んだ天才児
  • 天才教育には功罪がある
  • IQ200と推定されるJ.S.ミル
  • 語学は「終わりがない戦い」
  • 20歳の頃、「早熟の天才が陥りやすい罠」にはまる
  • キリスト教道徳を批判したミルの『自由論』
  • 『自由論』では、「多数の専制」に対する恐れも指摘
  • 真理をつかんだ人は、一人しかいないこともありうる
  • 「女性の解放論」を説くなど、時代に先駆けたところもあった
  • 19世紀の天才J.S.ミルを招霊する

2.現代日本で天才を育てることは可能なのか

  • 天才教育が成功するための条件
  • 寮生活には、プラスの面もあれば、難しい面もある
  • 芸術性の高いものほど、若いうちの天才教育には効き目がある
  • 小さいときに「語学」ができても、あとで抜かれることもある
  • 「天才、必ずしも幸福ならず」
  • 秀才校に入ったのに、なぜ伸びなくなることがあるのか
  • 集団教育のなかでは、天才は育ちにくい
  • 英才教育の伝統は、日本にも江戸時代からあった
  • 日本が、有色人種の国のなかで際立って優秀である理由

3.大学教育における宗教教育について

  • 道徳律のなかの高邁な部分については学ぶべき
  • 宗教は、学問的な発達に蓋をしてはいけない

4.「イギリス社会主義の父」と呼ばれるミルの真意とは

  • 少数派の人たちを救うことは間違っているわけではない
  • 「富の再配分」といっても、昔と今とでは事情が違う
  • 努力した人を、サボった人と同じに扱うことはフェアか

5.日本の民主主義の問題点

  • 今は、出版界もマスコミも玉石混淆の状態
  • 知識が氾濫している今、求められる人材とは
  • 多数の意見であっても、必ずしも心理や正義とイコールではない
  • 多数の専制は、走り出したら止められないことがある
  • 「何をもって危害とするか」という判断は極めて難しい
  • 「何が最大多数の最大幸福なのか」が分かりにくくなっている
  • エリートの基準をつくることが、今の混沌期の仕事

6.宗教にもイノベーションは必要

  • 啓蒙主義とは、切磋琢磨しながら優れた人が出てくるシステム
  • 昔の思想を現代に適用すると、人権侵害になる部分もある
  • 思想の一部は、時代に合わせて改変していく努力が必要

7.近代以降の政治の原理についてどう考えるか

  • 民主主義の長所・欠点を、専制国家と比較しながら分析する
  • 意見としては正しくとも、軍事力が弱ければ敗れる
  • 民主主義・専制国家を問わず、神の言葉に対して謙虚であれ
  • 自由を守るべく命を懸けて戦うことは、現代にもありうる

8.新しい時代のリーダーを育てるのが大学の使命

9.J・S・ミルの霊言を終えて