国際政治学の現在 2016

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- 世界潮流の分析と予測 -
2016年8月16日、 特別説法堂

大川裕太


1.変化が速く、予測するのが難しい国際政治学

  • 現役東大生・大川裕太と国際政治学の現在を語る
  • 下手に結論を言うと恥をかきやすい「国際政治学」の世界

2.「正邪」で見るか、「勢力均衡」で見るか

  • 正邪を分かつのが難しい「国際政治学」
  • 長きにわたって繰り広げられる「第二次世界大戦をめぐる論争」
  • 「勢力均衡」を説いた坂本義和氏と「世界秩序」を説いたキッシンジャー
  • 国際政治学では分からなくなりつつある「正義」の概念

3.「民主主義国家は正しい」というのは本当か

  • 「民主主義国は戦争をしない」という”神話”
  • 民主主義は本当に「政治の最終形態」なのか
  • 天皇が終戦記念日に「反戦・平和」を語るのも、実は政治的行為
  • 「アメリカと中国の戦い」だったベトナム戦争
  • 国際政治学者から評価された湾岸戦争、批判されたイラク戦争
  • イラク戦争をきっかけに現れた「よい戦争、悪い戦争」の議論
  • 湾岸戦争前、イラクの暴虐ぶりを偽証した「やらせ映像」
  • 湾岸戦争の開戦日を的中させて名をあげた長谷川慶太郎

4.敗北の危機に立つ「アメリカの正義」

  • イラク戦争の開戦は”ジャイアンの喧嘩”?
  • 湾岸戦争で多額の資金援助をしても屈辱的な扱いを受けた日本
  • 「アジアの危機」からほど遠いところを走っている政府の現実
  • イラク戦争以後の国際政治学の潮流
  • 「中国を刺激しないことが大事」と説くアメリカの政治学者への疑問
  • アメリカは日本と中国をどう見ているのか
  • ビジネスライクでもあるトランプ氏の見解
  • 国際政治学は「戦争をいかに分析するか」という学問
  • アメリカが自信を無くしている理由とは

5.アメリカはアジアの危機に対処できるのか

  • 「国際政治」と「国際経済」は別の分野?
  • 専門家であるがゆえに持ってしまう固定概念
  • 南沙諸島の問題で問われるアメリカの国際的威信
  • アメリカが北朝鮮問題を解決できない理由
  • 先制攻撃をしない国・アメリカ
  • 危機に対して「受け入れられない」で済ませている日本
  • ビル・クリントン氏の問題点を指摘する

6.日本はまもなく中国文明に呑み込まれていく?

  • アメリカにもある「歴史認識の問題」
  • 新旧文明の「挑戦」と「応戦」の結果、勝った方が次の時代をつくる
  • オバマ大統領の演説に見る、アメリカの責任回避
  • アメリカは、本当に日本を助けてくれるのか?
  • 悪いマスコミに”護られた”日本は、まもなく売られようとしている
  • 生長の家に見る、アメリカへ行くと左翼になる理由
  • 保守的な人もいる駒場(教養学部)
  • 左翼的な人が多い本郷(専門学部)
  • 日本はまもなく危機を迎えることが読める

7.今、問われている、国際政治学の存在意義

  • 国際政治学と現実の政治
  • 学問的にではなく、感覚的に動いている安倍政権
  • 「内政干渉」という言葉を好き勝手に使っている中国
  • 「論点ずらし」ばかりをやっている安倍政権
  • 今、”大阪城の「外堀」と「内堀」”を埋められつつある日本
  • 南シナ海問題を判断できない国際政治学は学問とは言えない
  • 「学問が狭くなっている」ことによる問題点
  • 「今上天皇のお気持ちにどう応えるか」は現体制の抱える問題

8.現代における「国際政治の二大論点」とは

  • 国際政治における二大論点
    1. 「侵略」を許容する文明史を、未来として受け入れるのか
    2. 「イスラム文明」をどう考え、どこまで受け入れるのか
      「ヨーロッパ文明」と「イスラム文明」の最終決戦は来るのか

9.混沌の時代のなかで、どのような未来を目指せばよいのか

  • イスラム教国では「民主化運動」の是非がまだ確定していない
  • なぜ、「イスラム問題」は日本人にとって難しい問題なのか
  • 「従うべき秩序や理念とは何か」を追求しなければ意味がない