六波羅蜜多
Thu, 04 Oct 2018 20:33:10 JST (2034d)
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(rokuharamita)
- 人間の心の奥に内在する無限の叡智を湧き出させる六つの徳目*1
- 布施波羅蜜多(fuse-haramita): 施しの完成
- 持戒波羅蜜多(jikai-haramita): 戒めを保つ完成
- 闡提波羅蜜多(semdai-haramita): 耐え忍びの完成
- 精進波羅蜜多(showjin-haramita): 努力の完成
- 禅定波羅蜜多(zenjoh-haramita): 精神統一の完成
- 般若波羅蜜多(hamnya-haramita): 智慧の完成
- 八正道が「思い」と側面からの考察だとすれば、六波羅蜜多は「行動」としてどのように現れるかを説明したもの。
真の修行者であるか否かは、この内面と外面の両者の検討を持って始めて確認できる。*2 - 八正道を実践部門に展開したものであり、菩薩、さらには次の如来へと至るための修行方法。*3
波羅蜜多*4
- 心の井戸を深く掘ると(波羅)叡智(蜜)がこんこんと湧いてくる(多)
布施波羅蜜多
- 布施という行を通して、こんこんと湧いてくる叡智を味わう修行方法。*5
三施(samse):財施、法施、無畏施- 財施(zaise): 他の人に物を与える行為。
- 法施(howse): 心が飢えていて道を求めている者に対して、法を施してあげること、教えを説いてあげること、その悩みに答えてあげる行為。
- 無畏施(muise): 悩み、苦しみ、恐怖している人に対して、恐れを取り除いてあげる行為。
- 顔施(gangse): 笑顔を与えて世の中を素晴らしくする行為。
- 与える愛の実践*6
持戒波羅蜜多
- 戒律を守るストイックな生き方。*7
- 不殺生(fusesshow): 殺すなかれ
- 不偸盗(fuchuwtoh): 盗むなかれ
- 不邪淫(fujain): 姦淫(不倫)するなかれ
- 不妄語(fumohgo): うそをつくなかれ、虚言・悪口・罠
- 不飲酒(fuonju): 酒におぼれるなかれ、誘惑に溺れるなかれ
- みずからの生活を単純化し、シンプルで平坦ななかに知的なものや精神的なものを求めていくという、ストイックな生き方。*8
自分のやりたいこと、自分の本業と思えることに全力を投球し、それ以外のものへの関心は淡白であるという生き方。
闡提波羅蜜多
- 耐え忍ぶことが必要。*9
- 焦りに対する警戒
- 悔しい思いを心にとどめずに流していく
- 身内の者の反対(常識論)に対する耐え忍び
- 魔に対する耐え忍び
- 悩みのときには、いたずらに右往左往するのではなく、瓶のなかに水を一滴一滴ためていくように、みずからの内の力を蓄えながら、時節到来を待つという考え方。*10
精進波羅蜜多
禅定波羅蜜多
- 日々にみずからの心を発見し、探求し、確認するという作業を積み重ねる。*13
一日、24時間のどの部分をとってみても常に禅定の状態にあるというのが、完成した究極の姿。 - 八正道により、内省的な時間、沈黙の時間をとって、みずからの内を振り返り、反省する。
般若波羅蜜多
- 霊的世界における過去世の知識の部分の表面意識として顕在化した智慧や他の霊格の高い霊人の智慧を受ける。*14
- みずからの守護霊の声を聞く。*15
仏法真理の書籍を読んで、霊的な智慧を得る
心の窓を開いた人が、その後おかしくならないための方法論- 与える愛
- ストイックな生き方
- 耐え忍び
- 学習の継続
- 内省的な時間をとる